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垂駐中国日本大使が会見「首脳会談の重要性がますます大事に」 約3年の任期を終え帰国へ

2023年12月4日 19:02
垂駐中国日本大使が会見「首脳会談の重要性がますます大事に」 約3年の任期を終え帰国へ
垂駐中国大使

およそ3年の任期を終えて今月、帰国する垂秀夫・駐中国日本大使が4日に記者会見を行い、今後の日中関係について「首脳会談の重要性がますます大事になっている」と強調しました。

垂大使は2020年12月から中国大使を務めてきましたが、今月、帰国することが決まっています。4日の記者会見で垂大使は、今後の日中関係について、「一番大事なのは日中間の意思疎通だ」と述べた上で、「首脳会談の重要性がますます大事になっている」と述べ、トップ同士の対話を定期的に行っていくことの重要性を強調しました。

また、福島第一原発の処理水放出を受けて、中国が日本産の水産品の全面禁輸を続けている問題については、「中国の主張を一切聞かない、耳も貸さないのは適切ではないと思う」と述べ、日中の専門家で協議するとともに、両政府が打開策を見出していくことに期待感を示しました。

一方、アステラス製薬の中国法人に勤めていた日本人男性が、ことし3月に中国当局に拘束され、現在も拘留が続いている問題については、「極めて忸怩(じくじ)たる思いだ」と述べました。