米バイデン大統領、大統領選出馬を正式表明 党内では“トランプ氏の再選阻止には最善”…健康面で懸念も
アメリカのバイデン大統領は25日、来年行われる大統領選挙に再選を目指して出馬することを正式に表明しました。
バイデン大統領は25日に公開した動画の中で、「私の1期目の仕事は民主主義のために戦うことだった」とした上で、トランプ前大統領の支持者などの「過激主義者」が、人工妊娠中絶の権利や選挙権など国民の自由を奪おうとしていると批判しました。その上で、「今後数年で、より多くの自由を得るか、得られないか、より多くの権利を得るか、得られないか。私はこの答えがほしいし、皆さんもそうだと思う」「仕事を終わらせよう」と述べ、来年行われる大統領選挙への出馬を正式に表明しました。
25日は前回の大統領選に出馬を表明してからちょうど4年となり、節目の日を再選に向けた出馬表明に選んだ形です。
大統領はこれまでたびたび、出馬する意向を示してきましたが、正式表明を受けて本格的な選挙活動を始めることになります。
与党・民主党内には現状、有力な対抗馬はおらず、アメリカメディアは「野党・共和党のトランプ前大統領の再選を阻止するには、バイデンが最善の選択肢だ」とする党内の見方も伝えています。
一方で、現在80歳のバイデン大統領には健康面での懸念が常につきまとっていて、今後の選挙戦では高齢不安を払拭できるかが大きな焦点となります。