イラン・ライシ大統領と外相が“ヘリ墜落”で死亡 ロイター通信
ロイター通信はさきほどイラン当局者の話としてイランのライシ大統領の死亡が確認されたと報じました。ライシ大統領は乗っていたヘリコプターが墜落した可能性があるとして捜索が続いていました。
ロイター通信はさきほどイランのライシ大統領とアブドラヒアン外相の死亡が確認されたとするイラン当局者の情報を伝えました。
ライシ大統領はアブドラヒアン外相とともにイラン北西部にあるダムの式典に出席したあとヘリコプターで帰路についていましたが連絡が取れなくなりその後、ヘリコプターの残骸が発見されていました。当時、現場周辺は天候が悪く大統領が乗っていたヘリコプターが墜落したとみられます。
ライシ大統領は2021年にイランの大統領に就任しました。就任後はアメリカへの対抗姿勢や国内の締め付けを強化する保守強硬路線をとってきました。
とりわけイランが支援してきたイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まった後にはイランと関係が深いイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」やイエメンの武装組織「フーシ派」と連携してイスラエルへの攻勢を強めたほかイランからイスラエル本土への直接攻撃にも踏み切るなどイスラエルへの対決姿勢を鮮明にしてきました。
また、国内では市民への締め付けを強化。おととし9月には女性の髪をおおう「ヒジャブ」の着用が不適切だとして警察に拘束された女性が死亡する事件が発生しイラン各地に抗議デモが広がると厳しく弾圧しました。
ライシ大統領はイランの最高指導者ハメネイ師の後継者とも目されていて現在のイランの指導部には大きな打撃となります。
ライシ大統領の後任には第一副大統領のモフベル氏が昇格する予定です。