中国・北京で去年、国営テレビ局の新社屋に付属する建設中の高層ビルに花火の火が燃え移り、全焼した火事で、北京市の裁判所は１０日、国営テレビ局の新社屋建設の担当職員を懲役７年とするなど、計２１人に有罪判決を言い渡した。

　この火事は去年２月、北京中心部に建設中だった国営・中国中央テレビの新社屋に付属する高層ビルが全焼し、消防隊員１人が死亡、８人がケガをしたもの。火事が起きたのは、市民らが花火や爆竹を打ち鳴らす旧正月の最終日で、中国中央テレビも新社屋の敷地内で大型の花火を打ち上げていた。

　北京市第二中級法院は、高層ビルには品質に問題のある断熱材が大量に使われており、許可なく打ち上げた花火の火が燃え移ったとして、中国中央テレビの新社屋建設担当の職員に懲役７年とするなど、計２１人に有罪判決を言い渡した。