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NY株反発、150ドル高

2010年11月25日 8:27

 24日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、主な経済指標の内容が良かったことから、ダウ平均株価は150ドル以上値を上げて取引を終えた。

 24日は、労働省が20日までの1週間の新規失業保険申請件数を発表。前週から3万4000件少ない40万7000件で、市場予測を大幅に下回ったほか、約2年ぶりの低い水準となった。雇用への不安が解消したとまではいえないが、市場ではこの指標が好感され、買いが先行した。

 また、商務省が発表した10月の個人消費支出は前月比0.4%増加し、4か月連続のプラスとなった。24日は感謝祭の祝日を翌日に控えて薄い商いとなる中、ダウ平均株価は前日比150ドル91セント高い1万1187ドル28セントで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比48.17ポイント高い2543.12だった。

 アメリカでは感謝祭の翌日となる金曜日が、「ブラック・フライデー」と呼ばれている。人々が買い物に出掛けて小売店が黒字になることからこう呼ばれており、この日が事実上の年末商戦のスタートとなる。この日の売り上げ状況が年末商戦の行方を占う指標ともなり、アメリカ経済が引き続き落ち込む中、注目されている。