NY株、経済指標悪化など受け107ドル安
15日、アメリカ・ニューヨーク株式市場は、この日に発表された経済指標が相次ぎ悪化したことなどを受けて売りが優勢となり、ダウ平均株価は前週末終値比107ドル67セント安の1万7791ドル17セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は前週末終値比で21.13ポイント下げ5029.97だった。
この日は、朝方に発表されたアメリカの鉱工業生産指数と、ニューヨーク州の製造業景況指数が相次ぎ市場予想を下回ったことを受け、改善が続くアメリカ経済に対しての楽観的な見方が後退した。また、市場関係者によると、「ギリシャの債務問題をめぐり14日の交渉が決裂したことを受けてヨーロッパの株式相場が軒並み下落し、ニューヨークの市場でも売りが優勢となった」という。
FRB(=連邦準備制度理事会)では16日から金融政策を決定する委員会が開かれるが、いつ「利上げ」に踏み切るのか、市場はそのタイミングに神経をとがらしている。