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チュニジア、デモ続くが平和的なものに

2011年1月22日 10:09

 独裁政権が崩壊したチュニジアでは、さらなる改革を求め、デモが続いている。現地から富田徹記者が報告する。

 チュニジアの暫定政権は21日から3日間、抗議デモなどで死亡した犠牲者を悼むため、国を挙げて喪に服することを宣言、各地で半旗が掲げられた。暫定政権はこの他、全ての政治犯の釈放や前政権時代に活動が禁じられていた政治グループを承認することも決めたが、市民の怒りは収まっていない。

 首都・チュニスの中心部では、21日も旧政権与党出身の閣僚の辞職を叫ぶデモが行われた。しかし一方で、治安部隊と市民側の衝突は見られず、両者が激しく対峙(たいじ)した先週までとは大きく状況が変わり始めている。

 また、警察官がデモに参加する姿が見られるなど、これまで取り締まっていた側をも巻き込んで、連帯の輪は大きく広がり始めているようだ。さらに、チュニジア最大の労働組合も各地でゼネストを行うことを決めており、旧政権との完全な決別を求める声は暫定政権を大きく揺さぶっている。

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