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北京市が渋滞対策、ナンバープレート抽選会

2011年1月26日 22:03

 新車販売台数が2年連続で世界一となった中国。経済成長の一方で車が増えすぎ、渋滞に頭を悩ませる北京市が、自動車に取り付けるナンバープレートの発行数を今年からこれまでの3分の1となる月2万枚に制限する制度を始め、26日にその抽選が行われた。倍率は10倍になったという。

 北京市が厳しい対策に乗り出した背景には、激しい渋滞への不満の高まりがある。渋滞にはまって救急車が動けないほか、昼間でも環状道路が混雑するなど、事態は深刻化している。

 中国でここまで渋滞が深刻化した背景には、不動産バブルがある。北京市内の家賃が高くなって比較的住宅費が安い郊外に住む人が多くなり、その人たちが朝、車で一気に中心部に向かうため大渋滞になっている。去年末にナンバープレート規制が発表されて以降、北京市の新車販売店は来店客が激減している。

 世界第2位の経済大国となった中国は、成長の代償に直面している。