中国が2年ぶり国防白書「海軍強化」明確に
中国政府は31日、2年ぶりに国防白書を発表した。
発表された白書は、中国の国防政策の目標と任務を「国家の海洋権益の維持」とし、「艦艇の遠洋訓練を行う」など前回に引き続き、中国が海軍の能力を強化する姿勢を明確にした。ただ、注目されている空母の建造計画については詳しい言及を避けている。また、「宇宙・ネット空間での安全と利益を維持する」として、サイバー分野での軍事技術向上を含む装備のハイテク化を進めることを強調した。
一方、アメリカの動向をめぐっては「アメリカ軍はアジア・太平洋地域で軍事同盟を強化し、地域の安全保障問題に関与を深めている」と指摘し、アジア地域での影響力の拡大に警戒感を示している。