20時間ぶりに2歳女児救出 中国鉄道事故
23日に中国で起きた高速鉄道の追突事故で、事故から約20時間ぶりに生存者が救出された。
現場では、脱線して落下した車両が無残な姿をさらす中、復旧作業が続けられている。地面に落ちた事故車両では、レスキュー隊員らが座席の下にまで手を入れ、残された物がないか捜索を続けていた。中国鉄道省によると、35人が死亡、192人がケガをしている。
また、事故発生から約20時間ぶりに2歳の女児が救出された。面会した親戚の男性によると、女児はケガをしているものの「ジュースを飲みたい」と元気に話したという。女児の両親は死亡した。
鉄道省の報道官は、事故後初めて遺族らに対して謝罪した。しかし、事故原因については「雷によって機器が故障した」としか説明しなかった。また、中国政府は上海鉄道局のトップら3人を更迭し、運営面での問題があったことを示唆したという。
中国国内では、インターネット上などで「利益やスピードを優先し、安全を軽視している」といった批判が数多く見られ、政府は難しい対応を迫られている。