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TPP首脳会議が終了 野田首相は呼ばれず

2011年11月13日 8:20
TPP首脳会議が終了 野田首相は呼ばれず

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の首脳会議が、交渉に参加している9か国の首脳が出席してアメリカ・ハワイで開かれ、日本時間13日朝に終了した。しかし、出席を希望していた日本の野田首相が呼ばれることはなかった。

 会議には交渉に参加している9か国の首脳が出席し、これまでの交渉の成果を「大枠合意」として一旦取りまとめた。原則関税や貿易障壁を取り除く方針が盛り込まれているものの、実際には完全にまとまっている分野はなく、今後の検討課題としている。

 挨拶に立ったアメリカ・オバマ大統領は、「会議は素晴らしい内容で、9か国が大枠合意に達することができて喜ばしい。まだやるべき点はたくさんあるが、我々はやり遂げられると信じている」と述べ、その成果を強調した。一方で、「交渉参加に向けて協議に入る」とした日本については一切言及しなかった。

 TPP参加の首脳は12月初旬に再び集まる方針で、オバマ大統領は「来年中に最終合意をしたい」と述べた。

 野田首相が会議に出席できなかったことについて、枝野経産相は記者団に対し、「交渉当事国ではないから、当然ではないか」と述べた。しかし、同行筋は「参加できるという事前情報もあったので予想外だった」と認めており、今後、どういう形で日本が関わっていけるのかは不透明。