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労働新聞、正恩氏を初めて「将軍」と呼称

2011年12月24日 13:22

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は24日付の紙面で、故金正日総書記の後継者の三男・正恩氏を初めて「将軍」と呼んだ。北朝鮮では、将軍は金日成主席とその夫人、金総書記だけに用いられるもので、権力の移行が順調に進んでいることを示す狙いがあるものとみられる。

 また、国営・朝鮮中央テレビは23日夜、正恩氏が同日、金総書記の遺体が安置されている宮殿を20日に続いて訪れ、黙とうする姿を放送した。

 一方、首都・平壌では23日、市民に魚の配給が始まった。金総書記が生前に指示した措置で、正恩氏が「哀悼期間であっても金総書記の愛情を一日も早く人民に届けなければならない」と述べ、実施したという。金総書記の死去後、正恩氏の具体的な発言や指示が報じられたのは初めて。市民の生活に気を配っていることを印象づける狙いがあるものとみられる。