アメリカ・ハワイ州のマウイ島で発生した山火事の被害が拡大しています。これまでに36人が死亡し、1万1000人以上が避難する事態となっています。

8日未明から燃え続けているマウイ島の山火事は、ハワイの南を通過したハリケーンに伴う強風で火があおられ、普段であれば観光客でにぎわう海沿いの町・ラハイナなど、広い範囲に被害が及んでいます。

地元当局によりますと、これまでに36人が死亡し、数千人の観光客や住民ら1万1000人以上が島外へ避難しました。

8日夜に非常事態が宣言され、消火活動が続けられていますが、一部地域で電気や水道が止まっているということです。

また、歴史的建造物を含む数百の建物が焼失していて、当局は「回復には何年もかかるだろう」と述べました。

州は、マウイ島への不要不急の渡航を控えるよう呼びかけています。