中国で月餅が不人気に あんこの代わりにピリ辛「ザリガニ」…“変わり種”で勝負する企業も
中国のお月見に欠かせない、伝統菓子「月餅」ですが、いま、ある異変が起きていました。
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満月をイメージした菓子「月餅」。「中秋の名月」を祝うこの時期、中国の食品売り場の至る所に並んでいますが、今年はある異変が…
記者
「半額近い値段になってますね」
在庫が目立ち、値引きも始まっていたのです。
市民
「毎年買ってたけど、今年は買わないね」
──誰かに渡す?
市民
「渡さないよ。今どき月餅が好きな人なんていない」
月餅を贈る風習が減ったことに加え、経済の冷え込みで売上高が去年より3割減少した業者も。中国メディアは、史上最も“寒い”中秋節と皮肉っているのです。この状況に、消費者の関心を引こうと企業も躍起になっています。こちらの月餅は…
記者
「身がぎっしり入ってますね。ご飯と合いそう」
中に入っているのは定番の「甘いあんこ」ではなく、ピリ辛に味付けした「ザリガニ」。変わり種の商品で勝負する企業のほか…
ネット通販では通常1個800円の月餅を、20円で販売した企業も。企業側は「操作ミス」と説明し、注文の取り消しを求めましたが、SNSでは「注目を集めるためのアピールではないか」との指摘も相次ぎました。
企業が奇策に走らざるを得ないほど、低迷する中国経済。伝統行事にも暗い影を落としています。