日本政府は２３日、ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の交渉参加に向けた事前協議をニュージーランド政府と行った。日本の交渉参加への支持は得られなかったという。

　山口外務副大臣は「ニュージーランド側からは、我が国のＴＰＰ交渉参加への関心を歓迎するという表明があったが、交渉参加への支持表明には至らなかった。引き続きニュージーランドとしては検討するということ」と述べ、ニュージーランド政府は日本の交渉参加を支持するかについて、態度を保留したと明らかにした。

　これでＴＰＰ交渉参加の９か国全てと協議を行ったことになり、今後は交渉参加への支持を得られなかったアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの３か国と協議を継続することになる。３か国は日本が関税で守っている農業分野などに強みを持つため、日本が提示する市場開放の中身を見極めたい考えもあるとみられる。