×

米助言会社ISS、久美子社長への支持表明

2015年3月15日 21:20

 大塚家具の経営をめぐって父親である会長と娘である社長が対立している問題で、機関投資家に議決権行使の助言をしているアメリカの大手「ISS」が、娘の久美子社長側を支持する意見を表明したことが明らかになった。

 大塚久美子社長が打ち出した会社提案に賛同するリポートをまとめたのは、アメリカの議決権行使助言会社大手の「ISS」。議決権行使助言会社は、株主総会の際などに機関投資家の議決権行使に影響を及ぼすと言われている。大塚久美子社長は13日の記者会見で、アメリカの別の助言会社大手「グラス・ルイス社」も久美子社長の会社提案に賛同していることを明らかにした。これにより、アメリカの議決権行使助言会社大手2社が、いずれも久美子社長の支持にまわったことになる。

 大塚家具の委任状争奪戦では、久美子社長側が資産管理会社の10%とあわせて20%超の支持を確保。一方、勝久会長側は、自身が保有する約19%も含めて21%超を確保していると見られている。

 今月27日の株主総会に向けては、こうした議決権行使助言会社の意見がどこまで機関投資家や個人株主に影響を与えるのか、注目される。