米特別検察官、トランプ氏2事件の起訴取り下げ 「議事堂襲撃」と「機密文書持ち出し」
アメリカのトランプ次期大統領が起訴された議事堂襲撃事件など2つの事件について、司法省の特別検察官は25日、起訴の取り下げを申し立て、裁判所はこれを認めました。
トランプ次期大統領は2020年の大統領選挙の結果を覆そうとして議事堂への襲撃を扇動した罪と、政府の機密文書を不正に持ち出した罪で起訴されていましたが、捜査を担当したスミス特別検察官は25日、起訴の取り下げを申し立て、連邦地裁はこれを認めました。
スミス氏は、提出した書面で「合衆国憲法は現職大統領の起訴を禁じているというのが、司法省の長年の立場だ」と説明し、トランプ氏の大統領就任前に起訴を取り下げる必要があるとの考えを示しました。また、「トランプ氏の退任後の起訴を妨げるものではない」として、トランプ氏を再び起訴する可能性を残しました。
トランプ氏はSNSで「これらの事件は、中身がなく無法なものであり、決して提起されるべきではなかった」と主張しました。トランプ氏は、他の2つの事件でも起訴されています。