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中国共産党大会 20年までに「所得倍増」

2012年11月9日 8:01
中国共産党大会 20年までに「所得倍増」

 中国で5年に一度開かれる共産党大会が8日、北京で始まり、今後5年間の政治や経済の方針が示された。

 党大会初日の8日、胡錦濤総書記は最高指導者としての締めくくりとなる演説で、「国民の生活レベルは著しく向上した」と、中国を経済大国に押し上げた自らの功績を強調した。

 一方で、格差の拡大や官僚の腐敗にも言及し、国内で起きているひずみに危機感を示した。

 胡総書記「都市と農村の発展の仕方や、収入配分における格差は依然大きい」「多くの不足している部分があることを、我々は直視しなければならない」

 今後については、20年までにGDP(=国内総生産)と所得を10年と比べて2倍にするという新たな目標を掲げた。

 また、「海洋権益を断固守り、海洋強国づくりに取り組む」と述べ、尖閣諸島問題などを念頭に、日本など周辺諸国を間接的にけん制した。

 党大会は1週間の日程で開かれ、15日には習近平氏が正式に共産党トップの総書記に就任し、最高指導部の大幅な交代が行われる見通し。