韓国大統領 歴史問題で「責任ある行動を」
韓国・朴槿恵大統領は1日、日本の植民地時代の独立運動を記念する式典で演説し、歴史問題の解決に向け、日本政府の積極的な対応が必要との考えを示した。
朴大統領は「政治家の勇気と決断が必要な時だ」と述べ、強い口調で日本政府の対応を求めた。
朴大統領「韓国と日本が過去の痛みを癒やし、ともに栄えある未来に進むため、日本政府は積極的な変化と責任ある行動をしなくてはなりません」
朴大統領は、加害者と被害者という歴史的立場は1000年たっても変えられないと強調。竹島問題や従軍慰安婦問題について直接的な言及は避けたものの、解決に向けて日本政府が積極的に対応するよう注文をつけた形。
こうした中、韓国の一部の店舗では、日本製品の不買運動が始まった。不買運動を呼びかけた自営業者の団体は、「竹島の日」の式典に日本政府の政務官らが出席したことなどを受け、日本を糾弾するためだと話している。
不買運動を主催する団体は、約100万店舗から協力を得たいとしているが、初日の動きを見る限り、運動に協力しない店が多く、一般市民にはそれほど広がっていないとみられる。
今回の不買運動について、韓国メディアは「愛国心を利用した運動は危険だ」と指摘するなど冷ややかに報じており、今後、広がりを見せるかは不透明な状況となっている。