新政権発足1年のエジプトで最大規模のデモ
エジプトのムバラク政権崩壊後、モルシ大統領が就任してから6月30日で1年を迎えた。これに合わせて、退陣を求めるデモが各地で行われ、政権発足以来、最大規模となった。
デモ隊は大統領宮殿を取り囲んだ他、カイロ中心部の広場に集まり、モルシ大統領の即時退陣を求めた。ロイター通信によると、デモは全国で数百万人規模に達し、政権発足以来最大となった。
デモ参加者「仕事がない。物価も狂ったように上がり、もう暮らしていけない。きょうでモルシ大統領は終わりだ」
地元メディアによると、各地の衝突で4人が死亡した他、モルシ大統領の出身組織「ムスリム同砲団」の本部が襲撃を受け、爆発が発生するなど混乱が続いている。
大統領側は対話を呼びかけているが、事態収拾のめどは立っていない。