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中国外相が国連演説、日本の名指し批判なし

2013年9月28日 10:42

 中国の王毅外相は27日、アメリカ・ニューヨークで行われている国連総会で演説し、尖閣諸島の問題を念頭に領土の保持を主張する一方、日本を名指しで批判する場面はなかった。

 演説で王外相は、「領土主権や領海権の問題について当事者同士の話し合いで解決することを願う」とした上で、「今解決できない問題は棚上げすればいい」と述べ、尖閣諸島の問題を念頭に置いた従来の主張を展開した。

 ただ、日本を名指しで批判する場面はなく、尖閣諸島を「日本が盗み取った」と批判した去年の中国の演説とは異なるものとなった。

 また、韓国の尹炳世外相は演説の中で、「戦時中の性的暴力の苦痛は今も続いており、被害者の名誉を回復し、痛みを和らげる責任ある対応が必要だ」と述べ、従軍慰安婦の問題は法的に解決済みだとする日本にさらなる努力を求めた。

 一方で、去年の演説で触れた竹島の問題について、今年は言及しなかった。