×

化学兵器廃棄に向け、先遣隊がシリアへ出発

2013年10月1日 7:47

 シリア政府が保有する化学兵器を廃棄させる計画をめぐり、国際機関の先遣隊が先月30日、首都のダマスカスに向けて出発した。

 約20人の先遣隊は1日からシリア政府と協議を開始し、専門家を順次増員しながら初期段階の査察を10月末までに行う予定。並行して、シリア軍に化学兵器の製造機材を破壊させるとともに、約1000トンとされる全ての化学兵器を来年前半までに廃棄する計画だが、内戦が続く中での作業には困難も予想される。

 一方、アメリカのニューヨークの国連本部ではシリアのムアレム外相が演説し、「シリア政府が化学兵器を廃棄することを約束する」と明言した。その上で、内戦は「テロリストとの戦いである」と述べ、反体制派を非難、「化学兵器を使用したのは反体制派であり、外国は支援をやめるべきだ」と主張した。