国連事務総長、人道目的の4日間停戦呼びかけも…露大使「偽善だ」
国連のグテーレス事務総長は19日、ロシアが軍事侵攻したウクライナで今月21日からの4日間、人道目的の停戦を実現するよう呼びかけました。
グテーレス事務総長「命を救え。流血と破壊を止めろ。対話と平和のための窓を開け」
国連のグテーレス事務総長は19日、「ウクライナで何十万人もの命が危険にさらされている」として強い危機感を示した上で、今月21日から24日までの4日間、人道目的の停戦を呼びかけました。
停戦が実現した場合、マリウポリなど大きな被害が出ている複数の地域に、民間人の避難や人道支援物資の供給を行うためのスタッフを国連として派遣する用意があるとしています。
これに対し、ロシアの国連次席大使は、安全保障理事会の会合で、「平和と停戦の呼びかけは偽善だ」と反発しました。
その上で、停戦は、「ウクライナの過激派にミサイルなどの武器を受け取るための時間と場所を提供するためのものにすぎない」と主張するなど、停戦が実現するかは不透明な状況です。