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シリア、化学兵器製造機材の破壊映像を公開

2013年10月19日 16:07

 シリア・アサド政権が保有する化学兵器の廃棄に向けて国際機関が活動する中、シリア国営テレビは18日、化学兵器の製造機材を破壊する映像を公開した。

 シリアでは、OPCW(=化学兵器禁止機関)と国連の合同チームが、来年半ばまでの化学兵器の全廃を目指し、20か所の対象施設のうち14か所で査察を行っている。

 18日に国営テレビが公開した映像には、合同チームの査察の様子の他、化学兵器製造に使われた金属製のタンクをブルドーザーで破壊したり、電動のこぎりでパイプを切断したりする様子などが映し出されている。18日の放送では、キャスターが「シリア政府の協力により、作業は順調に進んでいる」と強調するなど、化学兵器全廃に向けたアサド政権の協力姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。