ウクライナ兵士約1700人が脱走か 国家捜査局が捜査始める~AFP通信
ウクライナの兵士およそ1700人が脱走したとの情報を受け、ウクライナ国家捜査局が捜査を始めたと、フランスのAFP通信が、2日報じました。
AFP通信によりますと、ウクライナの国家捜査局はフランスで訓練を受けた兵士を含む部隊から、およそ1700人が脱走したとの疑いで捜査を始めました。問題となっているのは、ウクライナ軍が創設したばかりの「第155機械化旅団」で4500人の隊員のうち、2300人がフランスでの訓練を経て配属されたとされています。
しかし、先月31日、ウクライナの記者が、このうち50人がフランスでの訓練中に脱走、さらに1700人近くがロシアとの戦闘の前線に派遣される前に部隊を離脱したと指摘しました。
フランスやイギリスなどヨーロッパ各国は、ウクライナ軍の精鋭部隊を養成するため、ウクライナの兵士らを自国に招いて訓練を施してきましたが、ウクライナ人記者はこの部隊のメンバーでフランスに派遣された兵士たちは、大半が経験の浅い兵士たちだったとして軍司令部の対応を批判しています。
この報道を受けて、軍の規律などを捜査するウクライナ国家捜査局の報道官は、「捜査は進行中で、結果について話すのは時期尚早だ」と述べ、調査に入っていることを認めました。ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まってからまもなく3年を迎える中、ウクライナ軍の中でも士気の低下が深刻な課題として指摘されています。