赤の広場に巨大“ヴィトン”市民から批判
ロシア・モスクワの「赤の広場」に高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の巨大な展示場が出現した。しかし、市民らから「景観を損なう」との批判が相次ぎ、早速取り壊される事態となっている。
ルイ・ヴィトンが建設した展示場は、高さ約9メートル、幅約30メートルで、ルイ・ヴィトンのトランクをかたどった建物となっている。赤の広場に面する老舗百貨店の開店120周年にあわせて、来月2日から約1か月半にわたって、世界の著名人が愛用したルイ・ヴィトンの製品を展示・公開する予定だったが、市民からは景観を損なうとの批判が噴出した。
市民「気に入らないわ。赤の広場になぜこんな大きいものを…」「本当に腹立たしい。聖なる場所を侮辱しています」
タス通信によると、批判を受けてロシア大統領府は27日、展示場の取り壊しを命じた。
ルイ・ヴィトン側は沈黙しているが、展示場建設の計画を進めた百貨店によると、赤の広場の使用についてはロシア政府が許可していたということで、突然の方針の転換に、建設費を負担したルイ・ヴィトンが割りを食った形となった。