オランダのハーグで２４日、米中首脳会談が行われた。ウクライナ情勢についてオバマ大統領は、経済制裁などでロシアに圧力を強める欧米に協調するよう求めた。しかし習近平国家主席は、同調する姿勢は見せなかった。

　アメリカのローズ大統領副補佐官によると、ウクライナ情勢への対応について、オバマ大統領は「中国の国益は緊張緩和のために我々と取り組むことだ」と述べ、欧米が決めたロシアへの制裁に同調するよう求めた。これに対して習主席は、「中国は常に公正で客観的な態度をとっている」と述べ、これまで通り、政治的な解決を求めた。

　さらにローズ副補佐官は、「中国は一般的に欧米が実行しているような制裁を科さない」と述べ、習主席が欧米の制裁には同調しなかったことを明らかにした。その上でローズ副補佐官は、中国がロシアの行動を積極的に支持していないことは、ロシアをさらに孤立させることにつながるとして評価した。