中国の習近平国家主席は１７日、アメリカのケリー国務長官と会談した。習主席は南シナ海をめぐる米中の対立を念頭に、「双方は争いを適切に管理、処理すべきだ」と主張した。

　アメリカのケリー国務長官は１７日、北京の人民大会堂で習近平主席と会談した。国営の新華社通信によると、会談で習主席は「広い太平洋には米中２つの大国を受け入れる十分なスペースがある」と指摘。南シナ海などをめぐって米中が対立する点について、「双方は争いを適切に管理・処理し、両国関係の大局が妨害されるのを避けなければならない」と述べた。

　一方、ケリー長官は、中国が南シナ海でサンゴ礁などの埋め立てを急速に進めていることについて、懸念を伝えたとみられる。ケリー長官はまた、「米中双方は、両国間の争いをしっかり管理できる」と述べ、オバマ大統領が習主席の９月の訪米を期待していると伝えたという。