南シナ海 米長官、中国に直接懸念伝える
中国を訪問しているアメリカのケリー国務長官は16日、王毅外相と会談し、中国が南シナ海でサンゴ礁などの埋め立てを急速に進めていることについて直接懸念を伝え、緊張を緩和するよう求めた。
ケリー国務長官は王毅外相に対し、中国と東南アジア諸国が島の領有権を争っている南シナ海で、中国が進めている埋め立てのペースと規模に懸念を伝えたうえで、次のように述べた。
米・ケリー国務長官「緊張を緩和し、外交的解決の可能性を高めるために、行動するよう(中国に促した)」
これに対し王外相は、正当性を主張した。
中国・王毅外相「中国の主権と領土を守る意志は岩のように固く揺らぐ余地はない。これは人民からの政府への要求で、我々の正当な権利だ」
また、王外相は戦後70年にあたり、「中国とアメリカは第2次世界大戦の戦勝国として、既存の国際秩序を維持する共通の利益がある」と述べ、暗に日本をけん制した。