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パレスチナ情勢緊迫 空爆や攻撃止まらず

2014年7月12日 9:11

 イスラエル軍は11日も、パレスチナ自治区ガザ地区への空爆を続け、死者は100人を超えた。ガザ地区からの攻撃も止まる気配はなく、緊迫の度が日に日に増している。NNNアシュドッドの天野英明記者が報告。

 11日に4日目を迎えたイスラエル軍による大規模な空爆。これまでに、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの拠点など、1000カ所以上に攻撃を加えたという。民間人の犠牲も増え続け、ガザ保健当局によると死者は102人となった。

 一方、ガザ地区からも連日攻撃が続けられ、イスラエル側でも被害が出ている。イスラエル南部の町にあるガソリンスタンドにガザ地区からのロケット弾が着弾し燃え広がった。この着弾で少なくとも3人がケガ、うち1人が重傷を負った。

 また、イスラエル最大の都市・テルアビブでは4日連続で空襲警報が出された他、国際空港も標的となり、一時閉鎖される事態となった。

 こうした中、周辺国などは調停の道を模索しているが、イスラエル・ネタニヤフ首相は、「国際的な圧力を受けても、攻撃はやめない」とハマスの掃討を続ける姿勢を崩していない。すでにガザ地区との境界近くには戦車が配備されるなど、地上戦に発展する可能性も高まっている。