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親露派へ働きかけ「もちろんする」露大統領

2014年7月23日 0:06

 マレーシア航空機の墜落による犠牲者の遺体を載せた列車が、ウクライナ東部の墜落現場近くの駅を出発してから12時間以上がたち、約250キロ離れたウクライナ・ハリコフの駅に到着した。

 遺体がハリコフに運ばれた理由は、ウクライナ政府が完全に掌握し、親ロシア派の影響が及ばないためだ。このあと遺体はオランダに移送され、遺族との対面が行われるという。

 乗客・乗員298人全員が死亡したマレーシア航空機の墜落。最も多い193人が犠牲となったオランダの空港では、多くの花がささげられ、涙ぐむ人の姿もあった。

 一方、国連の安全保障理事会は、親ロシア派に対し、国際調査団の現場への立ち入りを全面的に認めるよう求める決議を全会一致で採択した。拒否権を持つロシアは難色を示したものの、最終的には賛成に回った。ロシアのプーチン大統領も、原因究明のために親ロシア派に働きかけることを表明した。

 ロシア・プーチン大統領「我々は親ロシア派に働きかけるよう求められているが、我々の力の範囲内でもちろんそうする」

 今後は、事故原因の究明がどこまで進むかが焦点になる。