×

台湾の大規模爆発事故 石油原料が漏出か

2014年8月1日 19:16

 300人近くが死傷した台湾南部・高雄市で起きた大規模な爆発事故で、現場の地下に敷設されていたパイプラインから可燃性の高い石油化学原料が漏れ出ていた可能性が出ている。

 日本時間1日午前1時頃、高雄市の中心部にほど近い市街地で複数回発生した。この爆発の影響で現場は広範囲で道路がめくれ上がるなどし、あちこちで火災が発生した。台湾当局によると、日本時間1日午後3時現在、消防士を含む25人が死亡、257人がケガをし、2人の行方がわかっていない。また、現在も2万3000世帯のガスが止まり、7500世帯が停電している。

 一帯では先月31日夜からガスの臭いがすると通報があり、消防などが原因を調べている最中だった。台湾メディアによると、現場の地下には可燃性が高い石油化学原料のプロピレンを輸送する複数のパイプラインが敷設されていた。先月31日夜、パイプラインの圧力が低下する異常があったということで、可燃性のプロピレンが漏れ出ていた可能性が出ている。