ギリシャ 国民投票前に大規模集会
EU(=ヨーロッパ連合)などが求める財政再建案の是非を問う国民投票を2日後に控えたギリシャでは3日、反対派・賛成派双方が大規模な集会を開いた。
3日は国民投票を前に集会を行える最後の日で、チプラス首相を支持する反対派は首都・アテネ中心部にある議会前の広場で、数万人が参加する大規模な集会を行った。
チプラス首相「何度も言う。最後通告に反対することに誇りを持とう。我々を脅かす人々に背を向けよう」
チプラス首相はこのように述べ、改めて反対票を投じるよう呼びかけた。
一方、賛成派も同じ時間帯に集会を開き、「賛成票を投じなければEUやユーロ圏にとどまれなくなる」などと訴えた。
投票で反対派が勝利し、財政再建案を拒否する民意が示されれば、追加支援を巡るEUなどとの交渉が難航するのは必至。地元メディアの複数の世論調査では、いずれも賛成・反対が拮抗(きっこう)しており、国を二分した議論が続いている。