タイの軍事政権、代理出産規制法案を示す
タイで、日本人男性が多くの子供を代理出産させるなど代理出産をめぐる問題が相次いでいることを受け、タイの軍事政権は代理出産を規制する方針を固めた。
タイにはこれまで、代理出産を規制する法律がなかった。しかし、日本人の代理出産やオーストラリア人夫婦が代理出産で生まれた子供に障害があったことで引き取りを拒否したとされる問題などが相次いだことを受け、軍事政権は13日、代理出産を規制する法案を示した。婚姻関係にある夫婦だけが体外受精の対象になることや、代理母は夫婦と血縁関係のある人に限定することなどが盛り込まれ、今後、立法議会で法制化を検討するという。
一方、日本人男性の代理出産をめぐり、卵子は体外受精を行ったバンコク市内の病院が調達していた可能性が高いことが、タイ警察の捜査でわかった。代理母の一人(37)はNNNの取材に対し、「卵子は、日本人男性が欲しい子供にあわせて選んだ西洋人のもので、精子は日本人男性のもの」と話している。警察は、病院がタイ国外から卵子を調達していた可能性もあるとみて調べている。タイの保健省は、この病院が体外受精を行う免許などを持っていなかったなどとして、まもなく警察に刑事告発する。