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ウクライナ大統領、NATOとの連携強調

2014年9月5日 11:27

 NATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議が4日、イギリス・ニューポートで開幕した。親ロシア派との激しい戦闘が続くウクライナ東部の情勢が最大の焦点だが、出席したウクライナ・ポロシェンコ大統領はNATOとの連携強化をアピールした。

 ポロシェンコ大統領は、NATO首脳会議を前にアメリカ・オバマ大統領らと会談。その後、ウクライナ東部の情勢をめぐり、5日に予定されている親ロシア派などとの協議で和平計画について合意すれば、即日、停戦する考えを明らかにした。親ロシア派も条件つきで停戦に応じる考えを表明、事態が動き出す可能性が出てきたが、ウクライナは着々とNATOとの連携を強めている。

 ポロシェンコ大統領「ウクライナとNATOが軍事的に完全に連携できるよう、さらに協力していくことで一致した」

 NATO・ラスムセン事務総長「ロシアは以前にも和平に関する声明を出したが、けむに巻いてきた。だから慎重にならざるを得ない」

 NATOとウクライナは共同声明を発表し、「ロシア軍がウクライナ国内で戦闘を行っている」とロシアを強く非難した上で、今後、安全保障分野での連携を強化していくことを盛り込んだ。