プーチン大統領の側近、択捉島を訪問
ロシアのプーチン大統領の側近・イワノフ大統領府長官が24日、北方領土の択捉島を訪れ、今後もロシア政府が北方領土のインフラ整備を進めていく考えを強調した。
ロシア政府の要人が北方領土を訪れるのは、約2年ぶりのこと。インタファクス通信によると、イワノフ長官は22日に開業したばかりの空港や韓国の企業が埠頭(ふとう)の工事を請け負い先月完成した港などを視察した。いずれもロシア政府の国家計画に基づいて整備されたもので、イワノフ長官は、2016年から25年までの間にも、日本円にして約1800億円を投じて、北方領土を含む千島列島のインフラ整備を進める考えを強調した。
イワノフ長官は、また、ショイグ国防相も近く択捉島を訪問すると明らかにしており、プーチン政権には北方領土の実効支配を誇示する狙いがあるものとみられる。