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エボラ出血熱 米国内で初の死者

2014年10月9日 7:03

 エボラ出血熱の感染が拡大する中、アメリカ国内で初めて感染が確認された男性が8日、死亡した。

 8日朝、テキサス州の病院で死亡したのは、先月20日に西アフリカのリベリアから入国した男性。男性は入国した数日後に発症し、治療を受けていた。アメリカ国内で、エボラ出血熱に感染した患者が死亡したのは初めて。

 アメリカメディアによると、男性は9月中旬にリベリア国内で患者を介助した際に直接接触したとされている。これまでテキサス州の保健当局は男性と接触があった48人について監視を続けているが、今のところ症状が出ている人はいないという。

 こうした中、アメリカ政府は8日、ニューヨークやシカゴなどの5つの主要空港で検査態勢を強化すると発表した。ホワイトハウスによると、西アフリカの3つの国から入国する乗客を対象として、体調についての質問や検温を行うという。対象となるのは1日あたり約150人になるとみられるが、大多数の旅行者への影響は最小限だとしている。