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金正恩第1書記 40日ぶり動静も黒いつえ

2014年10月14日 10:45

 北朝鮮の国営メディアは14日朝、40日にわたって動静が伝えられていなかった金正恩第1書記が視察する様子を伝えた。健在ぶりをアピールする狙いがあるものとみられるが、掲載された写真ではつえをついている。

 労働党の機関紙「労働新聞」は14日付の紙面で、金第1書記が新たに建設された科学者の住宅を視察したと伝えた。日付は明らかにされていないが、この住宅が「3月に着工し、7か月の間に建設した」としていることから、今月に入ってからとみられる。金第1書記は笑顔で幹部と談笑しているが、黒いつえを手にしていて足に何らかの問題があることがうかがえる。

 金第1書記は先月4日以来、40日にわたって動静が伝えられず、韓国の情報当局者は足の治療のため外国の医療チームが北朝鮮入りしたことを確認していた。健康不安説が出ていたことから、健在ぶりをアピールする狙いがあるものとみられる。