スー・チー氏が中国訪問 存在感アピールか
ミャンマー最大野党の党首、アウン・サン・スー・チー氏が10日から5日間の日程で中国を訪問する。
スー・チー氏は10日朝、ミャンマー・ヤンゴンの空港に笑顔で現れ、北京に向けて出発した。スー・チー氏が中国を訪問するのは、2010年に自宅軟禁が解かれて以来、初めてで、滞在中、習近平国家主席との会談を希望しているという。ミャンマーでは10月下旬にも総選挙が予定されている。最大野党NLD(=国民民主連盟)を率いるスー・チー氏としては、国内外に存在感をアピールすることで、選挙を有利に進める狙いがあるものとみられる。
一方、中国外務省は9日、今回の訪問について、「党同士の理解と信頼を深め、両国の友好関係の発展につながるよう望む」と述べた。中国側としては、ミャンマーの総選挙をにらみ、影響力の強いスー・チー氏との関係を深めたい思惑もある。