改憲案否決 スー・チー氏大統領“不可能”
ミャンマー議会は25日、大統領の就任条件に関連した憲法改正案を否決した。これにより、最大野党の党首であるアウン・サン・スー・チー氏の大統領就任が事実上、不可能となった。
ミャンマーの憲法には、家族が外国籍の場合、大統領になれない規定があり、イギリス国籍の息子を持つスー・チー氏は憲法の改正を求めていた。
憲法改正には国会議員の4分の3を超える賛成が必要だが、議会は25日、これを引き下げる改正案を否決、4分の1を軍が指名する議員が占める現行の議会では、軍が拒否権を持つことになり、スー・チー氏が求める大統領の条件に関する憲法の改正も事実上、不可能になった。
スー・チー氏は会見で、「反対した議員は民衆の願いを打ち砕き、その願いに耳を傾けない人たちだ」と強く批判している。