スー・チー氏党首の最大野党が総選挙参加へ
ミャンマーの首都・ネピドーで11日、アウン・サン・スー・チー氏が会見を行い、党首を務める最大野党NLD(=国民民主連盟)が今年11月に行われる総選挙に参加すると発表した。
スー・チー氏「NLDは総選挙に参加することを決めました。私が大統領になることは重要ではありません。NLDが勝つためにNLDに投票しましょう」
今回の総選挙はスー・チー氏が党首を務めるNLDが政権を奪えるかどうかが最大の焦点。NLDは軍事政権下で行われた前回選挙をボイコットしたが、民政移管後の2012年に行われた補欠選挙ではスー・チー氏が当選を果たすなど圧勝していて、今回の選挙でも大幅に躍進するとみられている。
市民の間でもスー・チー氏に期待を寄せる声が多く聞かれる。
市民「スー・チー氏に投票します」「スー・チー氏は国際社会とつながりがあり、ミャンマーは更に躍進できる」
しかし、NLDが総選挙で勝利してもイギリス国籍の息子を持つスー・チー氏は憲法上の規定で大統領に就任することは事実上できない。また、ミャンマーでは軍の強い影響力が今も残っている。軍事政権の流れをくむ与党を相手に公正な選挙が実施されるのかもカギとなりそうだ。