中国・北京で行われたＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）の閣僚会議は８日、ＡＰＥＣ全域をまたぐ自由貿易圏の実現に向け、共同研究をスタートさせることなどで一致し、閉幕した。

　採択された共同声明では、ＦＴＡＡＰ（＝アジア太平洋自由貿易圏）を「可能な限り早期に実現する」として、共同研究を開始し、再来年末までに完了させることが盛り込まれた。

　さらに、国や地域をまたぐインフラ整備を進め、連結・統合されたアジア太平洋を目指すとしている。

　また、共同声明では、中国の提唱でＡＰＥＣ内での腐敗対策への協力を目指す「北京宣言」が発表された。国外に逃亡した汚職官僚の追及などを目的としたもので、習近平指導部が力を注ぐ腐敗撲滅キャンペーンをＡＰＥＣの場でも前面に押し出した形。