ロシアのプーチン大統領は８日、ロシア・モスクワで行われた日本とロシアの武道交流イベント「日本武道演武会」に出席した。９日に中国・北京で行われる安倍首相との会談を前に、友好ムードを演出する狙いがあるものとみられる。

　安倍首相とプーチン大統領は、去年４月に行われた首脳会談の際、今年を「日露武道交流年」とすることで合意。今回のイベントはその最大の行事で、日本の古武道と現代武道が披露された。柔道の黒帯を持つプーチン大統領も会場に姿を見せ、柔道の五輪金メダリスト・山下泰裕さんや自民党の高村副総裁と言葉を交わした。

　高村副総裁「安倍総理がＡＰＥＣでの会談を楽しみにしていますと申し上げたら、『極めて近いうちにやることになっている』と（言っていた）」

　プーチン大統領は、９日、ウクライナ危機後、初めて安倍首相と本格的な会談を行う予定で、それを前に日本を重視する姿勢をアピールする狙いがあったとみられる。