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中韓首脳が会談 FTA“実質妥結”を発表

2014年11月10日 19:13

 中国の習近平主席は韓国の朴槿恵大統領と会談し、中国と韓国のFTA(=自由貿易協定)が実質的に妥結したことを発表した。中国市場で競合する日本企業は不利な立場に立たされそうだ。

 習主席と朴大統領は10日、中国・北京で会談し、FTA交渉が実質的に妥結したことを確認。両首脳が立ち会いのもと署名式が行われた。

 韓国側によると、両国は20年以内に工業品分野の約9割で関税を撤廃し、自動車は中国側の要請を受け、ほぼ除外とすることを受け入れた。一方で韓国内の農業を保護するため農水産物については低い水準とし、コメを除外することで合意した。

 FTAの妥結によって家電製品など韓国企業による対中輸出には拍車がかかる見通しで、中国市場で製品が競合している日本企業は不利となりそうだ。