米軍制服組トップ「地上部隊派遣も選択肢」
アメリカ軍・制服組のトップが13日、イスラム過激派組織「イスラム国」との戦闘について、イラクとシリアの国境沿いなどにアメリカの地上部隊を派遣する可能性も排除しない考えを示した。
議会の公聴会で証言した国防総省のデンプシー統合参謀本部議長は、複雑な地形を有するイラク北部のモスルやシリアとの国境沿いで、イラク軍やクルド人部隊が厳しい戦闘を強いられているとして次のように指摘した。
デンプシー統合参謀本部議長「現段階では、予測はできないが、モスルや国境沿いにアメリカ軍の地上部隊を派遣することも選択肢の1つだ」
ただ、デンプシー議長は、現段階ではイラク軍などが主導で戦闘を行えるよう、助言や訓練など後方支援に重点をおいていることも強調した。
アメリカ軍のイラク派遣をめぐっては、オバマ大統領もこれまで、戦闘任務にあたることはないとの考えを繰り返し表明している。