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黒人少年射殺 不起訴決定に一部が暴徒化

2014年11月25日 15:47

 今年8月、アメリカ・ミズーリ州で黒人の少年が白人の警察官に射殺された事件で、地元の大陪審が24日、警察官を起訴しないことを決定した。現地ではこれに反発して黒人らが一部暴徒化し、略奪や放火も起きている。

 今年8月に、ミズーリ州ファーガソンで黒人少年マイケル・ブラウンさん(18)が白人の警察官に射殺された事件で、24日、一般市民らで構成する地元の大陪審は撃った警察官を起訴しないことを決定した。この発表直後から反発する黒人住民らの抗議デモが激しくなると同時に、一部は暴徒化し、店舗やパトカーが放火されたり略奪が起きたりしている他、発砲もあったという。警察は、催涙ガスなども使い鎮圧にあたっているが、現地時間午前0時前の現在も、警察と住民との衝突が続いている。

 今回、大陪審は「少年が無抵抗だったという目撃者の証言は他の証拠と合致しない」「警察官の行動は職務の範囲だ」として警察官を起訴しなかったが、ブラウンさんの家族は決定を受け、「深く失望した」としながらも「平和的に抗議してほしい」との声明を発表した。