まもなく日本の「和紙」がユネスコ（＝国連教育科学文化機関）の無形文化遺産に登録される。去年の和食に続く登録で、手すき技術の保護や伝承が求められる。フランス・パリにあるユネスコ本部の会議場から小島記者が中継。

　こちらでは日本時間２６日午後６時から無形文化遺産の審議が続いている。各国から提案されている候補４６件を国の名前のアルファベット順に審議していて、日本は２２番目に審議される。

　和紙については事前の審査で登録がふさわしいとの勧告が出ている。「和紙を作る技術や過程が世代を超えて受け継がれ、地域の人々に個性と結束をもたらしている」と評価されていて、登録は確実。今後は和紙をどのように守っていくかユネスコに定期的に報告することが求められる。

　政府代表の青柳文化庁長官は、和紙には耐久性があり世界の将来の文化に大きく貢献すると思うと述べ、登録への期待を示していた。