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減産見送りで…原油価格が4年半ぶり安値

2014年11月28日 7:32

 OPEC(=石油輸出国機構)は27日、オーストリアで総会を開き、原油の生産量を維持することを決めた。減産が見送られたことで、今後も価格の下落が続く可能性も出ている。

 OPEC会見「会議で日量3000万バレルの生産を維持することを決めた」

 今回のOPEC総会は、原油価格が値下がりする中で、減産に踏み切るかどうかが注目されていた。一部の国は価格を上げるために減産を求めたが、最大の産油国・サウジアラビアなどが反対し、生産量を維持することが決まった。背景には、近年生産が増えているアメリカ産のシェールオイルに安値攻勢を仕掛ける狙いなどがあるとみられる。

 ロイター通信によると、この決定を受けて、27日のアメリカ・ニューヨークの原油先物市場では一時、1バレルあたり67ドル75セントまで下落し、約4年半ぶりの安値となった。原油価格は今後も下落傾向が続く可能性も出ている。