×

“国交正常化” キューバ市民の期待高まる

2014年12月19日 12:20

 半世紀以上、断交状態にあるアメリカとキューバ両国が18日、国交正常化へ向けた交渉を開始すると発表したことを受け、キューバでは人や経済面での交流が進むことに期待する声が高まっている。首都ハバナから加藤高太郎記者が報告。

 キューバの有力紙は、オバマ大統領とカストロ議長の写真を並べ、肯定的に伝えている。経済制裁に苦しむキューバ市民からは、国交の正常化に対し、期待や夢を語る姿があちこちで見られた。

 経済制裁の影響で古い車が多く走るハバナ市内。クラシックカーを使う名物のタクシーは、アメリカ人観光客の増加を期待している。

 タクシー運転手音「私たちにとってはチャンスです。死ぬまで何も変わらないと思っていた」

 また、スポーツ大国として知られるキューバだが、野球のメジャーリーグでプレーするには選手は亡命するしかなかった。今後の交渉の行方によっては、その扉が大きく開かれる可能性がある。

 少年たち「(Q:夢は?)メジャーリーグに行くこと!キューバよりもチャンスがあるから」

 来月末にもアメリカ政府の代表団がキューバを訪れ、国交正常化の交渉が開始されるが、こちらではすでに交流の活性化への期待が高まっている。