来週にもイラン経済制裁決議撤回へ 安保理
イランの核問題をめぐって欧米など6か国とイランが核開発の縮小や制裁の解除などで合意したことを受け、国連は、早ければ来週にも安全保障理事会を開き、過去に採択したイランの経済制裁に関する決議を撤回する方針。
イランの核開発に対し、国連は2006年以降、4回にわたって武器輸出の禁止や金融制裁などを含む経済制裁を行う決議を採択している。今回、イランが核開発を縮小することなどを条件に経済制裁を解除することで合意したことを受け、欧米など6か国は過去の制裁を撤回する決議案を出すことにしている。
安保理は早ければ来週にも開かれ、決議案は採択される見通し。一方で制裁の解除はイランが合意内容を守ることが条件となっており、国連関係者は「イランの対応を見守りながら段階的に制裁を解除することになるだろう」と話している。